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ヘルメットの奨め


買い換えた新しいヘルメットが届いた。

このスミスの
MAZEというヘルメットは、超軽量で、同じスミスのゴーグルと相性がいいので(当たりまえだが)、気に入っており、これは2代目だ。

スキースノボ用のヘルメットもバイクのメット同様

ぶつけたり、転んだり、年月が経ったものは、経年劣化で衝撃吸収力が低下するので、まだ、使えたとしても買換えた方が無難だ。

1万5千円を惜しんで、「命」を失うのは馬鹿らしい。


20180220(ヘルメットの奨め) 




スキーやスノーボードで安全の為に、ヘルメットを被るべきか不要か?

という話がよくあがるが・・・それに関しては、是非を問うものではないだろう。

自分の身の安全管理は、所詮、自己責任であり、人に強要するものではないからだ。

吾輩自身、自分は被っているが、被っていない人を批判することはしていない。

ちなみに、自己管理意識の高い欧米人は、ほとんどヘルメットを被っている。

先日訪れた野沢温泉スキー場には、「ここは海外のスキー場か?」と思うほど、欧米人が多かったが、ヘルメットを被っていない人を探す方が困難だった。

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「ヘルメットはいかついから、お洒落なビーニー(毛糸の帽子)の方がいい」という考え方もアリだし、個人の好き好きだろう。


しかし、吾輩個人的には、(痛い経験上)上級者・初心者を問わず、ヘルメットの装着は強くお奨めしたい。



特に、スノーボード初心者は「おしゃれ」と「命」を比較して、「命」のほうが大事と思うのならば、装着したほうが良い。

よく初心者に「ヘルメットは被ったほうがいいよ」と言うと

「まだ、初心者で急な斜面とかで滑らないし、スピードも出せないからいらないのでは・・・」

という答えが返ってくることが多い。

しかし、初心者だからこそ、危ないのだ。



なぜならば、スノーボードには、【逆エッジ】という独特の転倒があり、転倒の際、スキーに比べ、深刻なダメージを負うケースが多いからだ。

また、それは、初心者連絡コースのような緩斜面で、足下がおぼつかない初心者ほど起こりやすい。

ヤバイ(危険)のは、谷側のエッジが引っかかって、後に倒れて後頭部を強打するパターンだ。


逆エッジについては、
堂前和也氏のサイトに解り易い動画があるのでそちらを参照されたい。


【なぜ、緩斜面が危ないか?】

 初心者が緩斜面を滑る場合、ほとんど突っ立った様な高い姿勢だ。

 水平を0度とするなら、90度の垂直だ。

 そして、逆エッジを喰らうと、
90度倒れて、雪面に叩きつけられることになる。

 しかも、それは不意打ちなので、まず受け身はとれず、首を振られ、後頭部を強打することになる。

 むしろ、急斜面のほうが、転倒した際、転がり落ちることで衝撃が緩和されるケースが多いし、吾輩自身の経験的にもそうだった。

 初心者が、逆エッジで後頭部を打ち、脳挫傷で死亡したケースも、ほとんどが初心者コースで起きているらしい。


「全国スキー安全協議会」の調べによると、スノーボードが普及しはじめた1995年頃から、受傷率は増加し、そのうち初心者の受傷率は、全体の44%を占めているそうだ。

受傷率 

後頭部の強打による、
脳挫傷急性硬膜外血腫が多く、それによる死亡事故も少なくない。

このうち、多くは逆エッジによる転倒らしい。


【吾輩自身の痛い経験】

かくいう吾輩自身、冗談抜きに、ヘルメットをしていなかったら、もう既にこの世にはいないだろう。

スキーは小学校三年生の頃からやっており、モーグルの草レースなどにも出たこともあり、転倒は多々あれど、後頭部を強打するという経験はただの一度もなかった。

しかし、スノーボードでは、デビュー2日目に早くもその洗礼を受けた。


2004年1月25日

レンタルボードで、スノーボードデビュー。

42歳の遅咲きデビューだ(笑)

パルコール嬬恋スキー場でプライベートレッスンを受け、とりあえず、一日でなんちゃって連続ターンができるようになった。

「これは面白い!思ったより簡単じゃん!」と調子こいて、さっそく、
お茶の水でスノーボードとブーツを購入。

翌週、再びルンルン気分で同スキー場を訪れ、単独でゴンドラに乗り頂上に。

午後になると、だんだん慣れてきて、スピードも上がってきた。

4時近くなり、冷えて雪面が硬くなってきた頃・・・ゲレンデは空いてきたので

「イエ~!」と調子に乗って直滑降からターンをしようとしたところ、まるで不意に足払いを食らったかのごとく身体が浮いた瞬間、後頭部を強打。

しばらく気を失った。

実際には、零コンマ何秒の間で転倒したと思うが、反応すらできなかった。

余談ながら、吾輩は、拳法の修行を長く続けており、その独特の稽古方法のおかげで、中高年ながら、一般レベルよりもかなり反応速度は速いほうだ。

しかし、この「不意打ち」は、そういうレベルの話ではなかった。



どれくらいの時間が経ったのかは、当然覚えていないが、目が覚めるとゴーグルや帽子が周囲に散らばっており、自分が転倒したことに初めて気がついた。

ゲレンデ終了間近なので、周囲には誰もいない。

頭はズキズキと割れそうに痛い。

正直、死の恐怖を感じ、その日は落胆して撤収。

「またあの転倒をしたら次はヤバイかもしれない。死にたくないからこのスポーツはやめるか・・・・でも、面白いし・・・道具も買ってしまったし、どうするか?」

そう思案した結果、翌日、ヘルメットを買った。

その後も、いい年こいて、過激な挑戦が好きなこともあって、これまで(今でも)、何度、雪に叩きつけられたかわからない。

しかし、ヘルメットのおかげで怪我をせずに済んでいるし、命もある(笑)

アイスバーンのコブの急斜面でぶっ飛ばされて、後頭部から落ちたときなどは、間違いなくヘルメットがなかったら、ジ・エンドだったと思う。


【カミサンの痛い経験】

カミサン(吾輩の奥さん)は、「あなただけ楽しそうなことしてズルイ!」と言って、同じ年の4月にスノーボードを初体験。

ヘルメットを被るように奨めたが、「ダサイから嫌!」と言って拒否(笑)

仕方がないので、(
強制的に)後頭部に入れる衝撃吸収パッドを帽子の下に装着させることで妥協した。

しかし、案の定、逆エッジで後頭部を強打し、言われたとおりにしなかった自分を後悔していた(笑)

それ以降、ヘルメットを被っているが、おかげで、何度も逆エッジで転倒しているが、怪我をしたことはない。


【さらさらヘアーをなびかせた女性】

10年くらい前のパルコール嬬恋スキー場での話。

スノーボードは初めてであろう・・・と思われる20代くらいの若い女性が彼氏と一緒に滑っていた。

長いサラサラの髪が自慢なのか? 帽子すら被っていない。

吾輩は、内心不安に思った。

「おいおい、大丈夫かよ?ありゃ、逆エッジくらったらヤバいぞ」

パルコール嬬恋は、雪質はサラサラだが、アイスバーンになることも多い。

そして、その予感は現実のものとなった。

その女性は、逆エッジで谷側に倒れ後頭部を打ちつけた。

彼氏が声を掛けていたが、起き上がらず、しばらくしてパトロールのソリ担架で運ばれていった。


その後、その女性がどうなったかは不明である。

ただ、命に別状はなかったとしても、もう二度とスノーボードをやることはないのではないかと思う。



【ヘルメットのメリット】

怖い話はもうこれくらいにして、怪我防止以外のヘルメットのメリットについて触れてみたい。

1)帽子よりも暖かい

 
 スキー・スノボは自然の中でするスポーツ。
  氷点下、雪が降り、風が吹く中をする過酷な面もある。

  そういう悪条件の中で滑るとき、ヘルメットはとても暖かい。
  

2)ゴーグルが曇りにくい


  ゴンドラなどに乗り、ゴーグルを外したとき・・・

  帽子だと頭から出る水蒸気がゴーグル内部に入り込み、再び装着したとき
  に、ゴーグルが曇ってしまうことがある。

  しかし、ヘルメットの場合、頭からの水蒸気はシャットアウトされるので、
  ゴーグルが曇らない。
  
   

【指導者、プロの協力】
 
  日本人の場合、「スタイリッシュ」「カッコイイ」という憧れの人の真似をす
  る傾向が極めて強いと思う。

  憧れのスノーボーダーやスキーヤーが、ニット帽を被っているから、それと
  同じファッションがクール!・・・ということになる。

  SAJ(日本スキー連盟)やJSBA(日本スノーボード協会)も、安全のために
  ヘルメット装着を推奨しているのだが、まだまだ、選手やインストラクターの
  ヘルメット装着率は低いようだ。

  だから、影響力の強いプロ選手やカリスマ的スノーボーダー、インストラクタ
  ーが率先してヘルメットを被るようになれば、それが「クール!」という
  か・・・「当たり前」となり、結果としてヘルメット装着率があがり、スキー
  場での事故も減るのではないかと思う。

 


【まとめ】


  繰り返すが、ヘルメットを被らなくてもスノーボードもスキーもできる。

  しかし・・・

  逆エッジによる転倒や他のスキーヤー・スノーボーダーとの接触事故は
  いつ起こるかわからない。


 「命は地球よりも重い」

 「まだ死にたくない」

  と思うのならば・・・そして

  「自分が死んだら悲しむ人がいる」のであれば・・・

  悪いことは言わないから、ヘルメットは被ったほうが良いと思う。

  
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Author:whitechipshark
好奇心旺盛、止まると死んでしまう回遊魚系の中年オヤジです。

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