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全国武術交流「掛け試し稽古会」

掛け試し稽古会

元極真空手の世界王者であり、錬空武館館長の高久昌義師範の呼びかけで2015年からキックオフした『掛け試し稽古会』が、月刊秘伝という雑誌に特集記事として掲載された。

まずは、発足当初から関わってきた・・・というより学ばせていただいた吾輩としては、この素晴らしい武術交流会が、これだけ広まったことを心から嬉しく思う。

これだけ、全国に普及したのも、高久氏の人柄と人脈、そしてその趣旨に共感し、盛り上げてきた参加者である武道家、武道愛好家の皆さんの力だろう。


P2250002.jpg P2250001.jpg 月刊秘伝~2018年3月号

昨年に行われた熱海合宿での100R組み手に参加した編集記者の体験談という形だが、この稽古会の特徴やメリットについてよくまとめられている。

掲載されている写真を見ると、ほとんどが過去にお手合わせしていただいた方ばかりなので、それぞれとの組み手が思い出されて嬉しくなってくる。

P2250003.jpg P2250004.jpg 

P2250005.jpg  特集記事

吾輩自身は、昨年一年間、『島流しの刑』に処されていたので、この100R合宿に参加できなかったのは残念であるが、吾輩の未熟な組み手が公衆(一般読者)の眼に晒されず済んだのは幸いかもしれない(笑)



安全で気持ちよい対人稽古の学びの場

吾輩のやっている「太氣至誠拳法」(通称 太氣拳)という拳法は、立禅(站椿)という独特の一人稽古が主体だが、武術である以上、並行して、組み手や推手などの対人稽古をしなければ、進捗度合いを検証したり、課題を見つけることが困難だ。

同門同士では組み手はやっていたが、どうしてもそれだけでは足りないものがある。

50歳を過ぎた頃から、自身の修行のために、同門だけではなく、流派を超えた組手稽古をしたいと熱望したが、なかなか実現する術がなかった。

あちこちの空手道場などに赴き、「一手、お手合わせをお願いしたい」などと申し出た日には、道場破りと誤解されてエライことになってしまうリスクもあったので、悶々としていた。



そんな矢先、高久氏からこの稽古会のお誘いを受け、2015年3月「第2回掛け試し稽古会」から参加させていただいた。

まさに、渡りに舟だった。

2015年第2回初参加 第2回掛け試し稽古会の集合写真

これまで延べ24回、この「掛け試し稽古会」に参加させていただき、(他の組手交流会も含めると)2年間で組み手のラウンド数は2000ラウンド近くこなしたが、そのどれもが学ぶことの多く、記憶に残る貴重な経験だった。

12552799_1672006263047351_7941163170015411860_n.jpg 掛け試し稽古会の風景

殺伐とした雰囲気こそないものの、レベルの高い武道家、武術家、格闘家の方がいっぱい参加されるので、いつも気の抜けない真剣勝負である。

真剣勝負といっても、殺し合いではない(笑)

「寸止め」または「当て止め」であり、相手が崩れたら、それ以上、追い込んでダメージを負わせることをしない安全な組み手だ。

まあ、それでも激しい攻防である以上、勢い余って・・・ということはあるが・・・大事に至ったケースは皆無だ。



一時の勝ち負けにこだわったり、相手を倒してナンボとかいった低次元の稽古会ではないので、大変清々しい気持で稽古ができ、学ぶことも多い。

とはいえ、発足当初は、コントロールできない(加減ができない)参加者や、(止めていなければ)何十回も致命打を受けていることにも気づかずに、イノシシのように突き進んでくるヤレヤレな参加者もいた。

しかし、そういう趣旨を理解できないお方は、自然に参加しなくなってきたので、今は、ジェントルメン、ジェントルウイメンだけが残る理想的な稽古会となった。


空間の奪い合い、せめぎ合い

この稽古会の特筆すべき特徴は、ぶつかって殴り合う蹴り合うという体力勝負の組み手でなく、間合いやポジションなど、空間の奪い合いに神経を研ぎ澄ます攻防を良しとしている点だ。

わかりやすくいえば、本身の刀(真剣)を持った相手に、丸腰で立ち合うような感覚を重視するということだ。

それゆえ、神経戦にはなるが、スタミナ戦ではないので、中高年の吾輩にも100Rこなすことが可能なのだ(^_^)

相手に飛び込んで「当たればラッキー!」という突きや蹴りを闇雲に繰り出すのではなく、「必ず当たる」という状態を作ることに主眼を置くということが肝要。

しかし、かなりの力量差があればともかく、これは口でいうほど容易ではない。

だからこそ、こういう安全な稽古会で、いろいろなタイプの方と交わり、場数を踏み、試行錯誤する必要があるわけだ。


いただきました

この平和な時代に、わざわざ殴る蹴る倒すの「武道」や「格闘技」を好き好んでやる以上、どの参加者の中にも、負けず嫌いで、熱い血が流れていることは間違いない。

プライドや意地もあるので、いいパンチや蹴りをもらったら、ついカチンと熱くなってしまいがちだ。

しかし、この稽古会では、そうならない為の工夫として、相手からいいものをもらってしまった。「明らかに今のはやられた」・・・と悟ったときには、

「この野郎!」ではなくいただきました(^_^)と声に出して申告するというお約束がある。

この「いただきました」があるから、真剣勝負ながら、熱くなることもなく、気持よい攻防ができ、終わったあとは、皆、笑顔になるのだ。

また、組み手の最初と最後に、きちんと挨拶をし、握手をすることが浸透していることも、この稽古会が礼節を重んじる証である。


サンタクロース20161211 2016年12月の稽古会で、サンタのコスプレで組み手をする吾輩、こんなコスプレをしていても組み手は真剣

吾輩自身、虚をつかれ、反応できずに見事に一本取られたときなどは、悔しくもあるが、むしろ、嬉しいものがある。

「やられたから熱くなってやり返す」・・・そういう低次元の交流とならないところが、この稽古会の最大の魅力だろう。



吾輩自身は、この稽古会で、自分の足りない問題点を見つけ、それを日々の一人稽古で調整し、また、次の稽古会で検証することにしている。

そう簡単に技量が向上するものではないが、この繰り返しのお陰で、だいぶ成長させていただいたことは疑う余地はない。

といっても、我が恩師である澤井健一先生を山の頂きとするなら、吾輩は、せいぜい3合目あたりを彷徨っているに過ぎないが・・・


拡がった武友こそが一番の財産

この稽古会は、技量の向上に役立ったことは疑う余地がないが、それ以上に個人的に財産だと思うのは、組み手を通して拡がった武友のつながり(ご縁)である。

昨日まで、名前も顔も知らない武道家であるのに、一度、手を合わせると、まるで旧知の仲のように親しくなれる。

長ったらしい自己紹介や言葉は不要だ。

20151024中部(高久氏と) 主催者、高久昌義館長との組み手

しかし、親しくなったからといって、組み手が馴れ合いになることはなく、お互いの技術向上を確かめあうべく、いつも組み手の際は真剣勝負。


20151024中部 中部地区での初稽古会の際のルール説明

その武友つながりも、最初は関東だけだったが、次に、中部(名古屋)、そして関西とどんどん拡がっていった。

修行中の吾輩にとっては、あちこちに、先生ができたようなものであり、実にありがたいご縁だ。

まあ、その分、名前と顔を一致させるのが大変だが・・・・笑




20161029 100R 集合写真 2016年伊豆熱川での初の100R合宿

組み手稽古も楽しいが、稽古後の宴会や河川敷でのピクニックなども、吾輩にとっては、実に楽しい至福の時間だ。

P4240014.jpg ピクニック 

ピクニックといっても、そこもまた武道談義の場となり、つくづくこの人達はみんな武道が好きなんだなあと嬉しく思うのである。



ガチじゃない?

この稽古会の風景を見て「あんなのガチ(本気)じゃない!」とバカにする人がいるかもしれない。

しかし、この稽古会に来ているメンバーが、ガチでやりあった日には、救急車を何台も呼ぶことになるだろうし、稽古会のたびに、ドクターを依頼しなければならなくなってしまうだろう。

吾輩が20代の頃は、明治神宮の森で、毎週日曜日には、素手素面でガチの組み手をやらされ、実際に、病院に入院したこともあったし、大怪我をして二度と来なくなってしまった人も少なくなかった。

しかし、この稽古会に参加している方々は、道場経営や会社経営、サラリーマンでも管理職・・・それぞれ社会的責任のある大人。

そういう大人が、血だらけになってお互いに傷つけあうなど、愚の骨頂であり、武術の技量向上のために必要な対人稽古とは、そういうものではないだろう。

どうしても、命のやりとりに直結するようなスリルのある稽古がしたいのならば、単身、暴力団の事務所に丸腰で喧嘩を売りにいけば良いだろう(笑)



さらに全国に武の輪を

今年(2018年)2月には、空手発祥の地、沖縄で開催され成功裡に終了したそうである。

そして、4月には北海道でも開催される。

吾輩も、北の大地に飛ぶ予定だ。

昨年は、常連参加者の中から、役員や支部長なども選任し、組織運営がスムーズに運べる形態になったようなので、これからさらに飛躍するのではないかと思う。

高久館長及び役員・支部長の方々には、運営、心より感謝したい。



なお、「風来坊」「組織嫌い」の吾輩的には、そういうお役目を仰せつからずに済んで、ホッとしている(笑)

もしも、依頼されたても謹んで辞退していただろうから・・・

が、参加者として、裏方として、これまで同様、陰ながらこの稽古会を支えていくつもりである。



同門同士で、一定のルールの試合に勝つための組み手稽古ではなく、違う武術、違う流派の交流によって、お互いを尊重し、感謝しながら、武術としての高みを目指し、切磋琢磨しあう『掛け試し稽古会

さらに、全国に広まって、良き縁が拡がることを期待する。








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Author:whitechipshark
好奇心旺盛、止まると死んでしまう回遊魚系の中年オヤジです。

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